草木染め
バレンタインフェア最終日。
今年のバレンタイン、通常行わないフェアを開催させていただいたこともあり、例年の倍近いバレンタインギフトのお客様にご来店いただくことができました!
女性をメインに接客させていただく新鮮な5日間。
Anelloを出す前は、男女どちらも扱うショップにいたので日々女性のお客様と接しておりましたが、Anelloとなると夏のFenomenoのTee COLLECTION シーズンくらいのもので。
勉強になりました(笑)
本日最終日です。
そういえば先日お伝えしたコラボモンスターGosha。
Dr.Martensもコラボ(笑)
様々なブランドとコラボのコレクションを展開するGosha Rubchinskiy ゴーシャラブチンスキー。
ほぼDr.martensのような気もしますが、、
ドクターマーチンらしいタッセルローファーやオックスフォードシューズ。
コラボ感はシルバーやホワイトにミックスコーデってとこですかね??
しかしながら、靴へのこだわりなら負ける気がしない草木染めの逸品がIL PULEDRO per Anello から仕立てあがりました。
それがこちら。
IL PULEDRO per Anello /Two piece design straight perforation
革 / 草木染め革 矢車玉 消炭色(けしずみ)
シンプルな2ピースシューズに、パーフォレーションによるデザインをプラスすることで本来持つシンプルで上品なドレス感と、華やかさの相まったドレスシューズ。
今回特筆すべきは革色とその製法。
IL PULEDROが独自開発した草木染めの手法を用いて、古来より日本の風土を映してきた和色を表現。
今作の革色は矢車玉 消炭色(けしずみ)
矢車玉は古来から日本で黒染めの際によく使われていた天然染料。
これを今回は浸し染めという方法で革を染めていくのですが、本日はその工程を簡単にご紹介。
これだけの手間をかけて、真剣にこの世に2つとない色を生み出すオーダーシューズはなかなかないはずですので。
少しでも知っていただけたら幸いです。
まずは染料液を抽出するために矢車玉を煮出します。
ちなみに矢車玉がこちら。
これを煮出したものに皮を浸し成分を3日間しじっくりと染み込ませ定着させます。
しかしながら、染料だけでは染まらない為この次に媒染という作業を行うことで発色と色止めが可能に。
この媒染という工程、金属成分を溶かし込んだ液体に染物を浸し、植物の染料に金属反応を起こさせて発色させるという方法。
金属と一口に言っても多岐にわたり、鉄、銅、チタン、アルミ…それぞれの特性によって様々な色に変化するわけです。
今作の矢車玉 消炭色は鉄の成分を染め上げました。
本来矢車玉×鉄媒染は黒色に染まるらしいのですが、染料液の濃さや媒染の鉄成分を調節することで、黒より明るい消炭色に仕立てたというわけです。
光の加減やカメラで色合いも変わりますが、なにより植物の染料液の濃さ、媒染の金属成分や濃さ、そして浸す時間や気温・水温・湿度等、様々な要因が重なり合って色が微妙に変化していきます。
よって世界に2つとない色なのではないかなといったところです。
つまり草木染めの見本はおおよその色とお考えいただけたらと。
とにかく大満足の一足に。
本日も皆様のご来店、心よりお待ちしております。
by anello2010
| 2018-02-14 17:32