ベルトレス

今回3Pで普段と大きく違うことがひとつ。
パンツのウエスト周りをご覧いただければわかると思うのですが、ウエストバンドをやや高めに、そしてなんといってもベルトレスなんですね。
仮生地なのでわかりにくいかもしれませんが。
サスペンダーはつけているものの、ベルトループすらもない完全なベルトレスデザインに。
当店のオーダーとしては初の仕様ですが、ここ数年のPITTI UOMO の会場スナップでもノーベルトやベルトレスが非常に際立つ傾向に。


しかしPITTIのスナップっていつみてもいいもんです。
ガラが良いんだか悪いんだかわからない感じが(笑)
それは今度語るとして。
話戻りまして、本当に数えきれないくらい多くの方々がここ数年ノーベルトかベルトレスを採用したり仕立てていたりするんですよね。
時代が巡るのはすでに周知ですが、70年代に流行ったサルトリアスーツのパンツのようなクラシカルな雰囲気をもつものが、多少アレンジされ現代のファッションに非常に影響を与えています。
ちなみにサルトリアとはイタリア語で仕立て屋・テーラリング技術のことを意味していて、伝統的なお仕立ての技術を使って仕立てたスーツをサルトリアスーツと呼んだりします。
今の雰囲気で言うとタッグパンツやワイドパンツなんかにTシャツやシャツをインして旬な感じを出すスタイルも根源はここ。
逆に今は時代に合わせてベルトをつけてのインもよく見ますよね。
インスタイルはベルトレスの方が案外カッコ良かったりもするのでぜひ一度試してみてくださいね。
こだわりの強いオーダーだったので書き留めてみました。
本日は遅くなってしまいましたが、明日も皆様のご来店心よりお待ちしております。
by anello2010
| 2018-02-02 19:31