製作の深さ。
先日もお伝えしましたが“製作ラッシュ”です。
特にオーダージュエリーがMAXです。現在お渡しまで2ヶ月半~3ヶ月を頂戴している状態。
なるべく早くお渡しできる様、全力で取り組んでいますのでなんとかご了承ください。
ただ、8月中旬にはかなりの作品達が完成するので、お渡しも通常通り1ヶ月くらいに縮まってくるのではないかと。
それにしてもオーダー製作。一つのアイテムを、お客様とクリエイター、そしてAnelloと打合せを重ね世界にひとつの作品が形となる。
素晴らしいことです。
なかなかデザインが決まらない事もあればとんとん拍子で製作が進んでいく方も。
それでもあーでもないこーでもないと話をしながら、お客様とコミュニケーションを深めていく事の出来る時間はAnelloにとっても本当に大切にしたい時間。
不思議な絆が生まれます(笑)
今回はいつもお世話になっているお客様のご厚意によりオーダーネックレスとオーダーピアスの製作過程をどーんと大公開!
なんとなくimageを掴んでいただけるかもしれません。
Hatchの代表橋場氏のアトリエに何度もお邪魔し密着させていただいたのでぜひご覧くださいね♫
まずは、お客様とアイディアを出し合いデザイン画やワックス原型が徐々に。ワックスとは以前もお伝えした通り、ろうそくのロウのような素材を立体に起こすことで、より具体的にイメージが湧きます。

ワックスが鋳造からあがってきた状態。

湯道を削り、キレイに。
ちなみに湯道とはワックスを石膏で固めて、焼成した後に溶かした地金を流す道の事。

チェーンとペンダントトップをつなぐ丸カンのロウづけ作業中。

今回のチェーン。かなり凝ったポイントでもあるのですが、ひし形のと丸形のチェーンを一つ一つ丁寧にロウづけしていくハンドメイドならではの作業。
素人目で見てもかなり細かい作業。橋場氏超真剣でした。

右側にある容器の中にはいぶし液で本体を真っ黒に。写真でも黒くなっているのがわかると思いますが、磨いたり黒くしたり磨いたり・・・。ジュエリー製作って本当・・・
いぶしをつけ、見える部分を削り磨くことで陰影ができ、ぐんと雰囲気が増します。

ミルと言われるアイスピックにしかみえない道具で石留め作業中。こんかいはワンポイントでブラウンダイヤを使用。

最後はバフ室にうつりましてバフモーターにて最終仕上げ。右側のローラーに研磨剤をつけいよいよ完成へ。

そして完成した作品がこちら。素晴らしい!なかなか個性的で存在感のあるアイテムに。
諸事情により、何をimageしたかはご来店いただいたお客様だけにお教え致しますね(笑)

そしてお次はピアス。
実は以前Anello×Hatchで製作したピアスをお買い上げいただいてまして。

ありがたいことに、大変気に入っていただけまして・・・
今回はプラチナ&ダイヤでアレンジを加えて製作。
ポスト(針)をロウづけ。ピアスとなるとさらに繊細な作業が・・・。

石留めするためにヒートフォームといわれる粘土のような素材にピアスを置き安定させてからの作業。
このヒートフォームという物体、お湯につけるとドロっと柔らかく、水につけると固まるというスグレモノ。

ダイヤも特に上質なものを使用。上質なダイヤは透明度が高く、インクルージョン(内包物)が極端に少ないのでとにかくキレイ!
ダイヤをミル留めという技法で留め、ヘラを使って細かい傷をつぶし、最後はバフを使って最終仕上げです。

そして完成!
高級感溢れるという表現はあまりにも陳腐ですが、とにかく品質の優れた磨き抜かれた逸品ができました。
橋場氏曰く、プラチナのピアスとしては珍しいデザインでクリエイターとしても大変作りがいのある作品ができましたとの事。

オーダーしていただくということ。お客様と我々との信頼関係も大事です。
本当にありがたいです。ありがとうございます。
“話・言葉”でしか無かったものが“形”になる。そして“繋がり”となる。
凄いことで素晴らしいことです。
どんな芸術家もどんなデザイナーもはじめは素人。
これからも唯一無二の“モノ”をさらに発信できるよう勉強です。
by anello2010
| 2011-08-02 19:18